ソフトバンク光とIoTの時代

2017年11月6日にソフトバンクの2018年3月期 第2四半期 決算説明会が開催されました。孫社長が今後の指標として「IoTビジネス」を展開していくことを発表。ソフトバンク光の今後を語りました。

参考資料:ソフトバンクニュース『2018年3月期 第2四半期 決算説明会

ソフトバンクのARM買収とその目的

ソフトバンク光が2016年7月にイギリスのARMを買収したことをご存知の方もいらっしゃると思います。この買収金額は約3兆3000億という日本でも最大級の買収案件となり、話題になりました。

ソフトバンクのARM買収
ソフトバンクのARM買収

ARMはアプリケーションプロセッサー、つまりモバイル機器向けの半導体設計において85%以上のシェアを獲得しているイギリスの半導体企業です。ARMが持つ影響力は、モバイルアプリケーションプロセッサー、ネットワークインフラ、サーバー、エンベデッドインテリジェンス、自動車、家電製品など多岐にわたり、スマートフォンにもプロセッサーや、マルチメディアIP、ソフトウエアに至るまでARMの技術が活用れています。知る人ぞ知るスマホの中核をつかさどる大企業なのです。

ソフトバンクが買収を行った際、当然「モバイル販売市場」にソフトバンクが乗り出すのだと周囲は考えました。
ですが、孫氏曰く、買収の理由は「モバイル市場」を押さえるためではなく、「IoTビジネス」に対して今後成長するポテンシャルを持つと確信しているため、とのことです。

IoTビジネス」とは? 

聞いたことがない、聞いたことがあるけどなんだかわからない方にちょっと簡単に説明しましょう。

IoTビジネスとは?

IoTとは、『Internet of Things』の略で『モノのインターネット』とよく呼ばれます。
インターネット回線が、パソコンだけでなく、プリンター、デジカメ、炊飯器、などのさまざまなモノ通しがつながり合いより効率的なパフォーマンスを生み出すことです。簡単に言うと、『仕事中に家でおなかをすかせたペットに餌をあげるようにスマホから指示を出す』というようなことが挙げられます。
他にも「ユビキタスコンピューティング」や「サイバーフィジカルシステム」などさまざまな呼び名を持っていますが、集約して「IoT」として見られるようになりました。

IoTビジネスとは?
IoTビジネスとは?

構想自体は1980年代からありましたが、30年以上停滞していました。
やっとその構想が実現化できるようになってきたのはひとえに通信環境が格段に向上したからです。
①手軽であること ②高速通信であること ③大容量通信であること ④費用が抑えられること という4つの難関をクリアしたからこそ、IoTが現実に現れてきたのです。
また、今までのIoTは家電とアプリで完結している場合がほとんどで、縦のつながりしかありませんでした。ですが、これからはクラウドを経由することで、それぞれ横のつながりができるようになります。

買収したARMSの業務内容は、AIのチップ開発、サーバー向けの商品チップの開発、NVIDIAとの連携などを主に、スマートフォンでは世界の99%のマーケットシェアを取っています。IoTにおいても、すでに圧倒的な世界No.1のシェアを持っており、これが続々と広がっていくことでしょう。

ARM 様々なIoT製品で採用
ARM のチップで開発された様々なIoT製品

ソフトバンクの今後

以前ソフトバンクが日本に進出するとき、すでにドコモとKDDIが2大携帯企業として大きくリードしておりました。しかも当時は0円携帯が主流で、デバイス本体を高価格設定で販売している日本の携帯事情を理解していないソフトバンクは失敗すると多くの人間が思っていました。
そのソフトバンクがここまで食い込んでくることを誰が予想していたでしょうか。
ですが、当時その時点で携帯電話はもはや音声通話のためのツールではなく、モバイルインターネットのためのツールとなるであろうことを孫社長は確信していたのです。
インターネット回線はこれから、人と人、あるいは、モノとモノ、モノと人がつながりあう、すなわち『IoT時代』がやってくる、と孫社長は言います。

ソフトバンク光の今後

ソフトバンク光はその情報革命には欠かすことのできないインフラであり、ソフトバンクグループの主幹業務となっています。
2017年11月時点では来年度も増収増益が見込まれるとされます。

根拠としては、国内通信事業の主幹であるスマホ純増数が単純に2017年上期から33%増加し、81万台となりました。これはソフトバンクおよびワイモバイルユーザー両方が含まれています。

ソフトバンク光の営業利益一覧 2018年3月期 第2四半期
ソフトバンク光の営業利益一覧 2018年3月期 第2四半期

実は営業利益は7%も減益してしまいました。なぜなら、新規顧客を獲得するため「おうち割光セット」サービス展開することで、かなり大きな割引を先行投資として負担しているためコスト回収ができていなかったためです。

増収増益の根拠になってない! 逆に減っているじゃないか!」と思いましたか?

実はこれが増収増益の根拠なんです。
つまり、ソフトバンク光がこれだけ利用されているということにつながるからです。

スマホユーザーが増加しているにもかかわらず、営業利益が減益しているということは、先行投資額がそれだけ大きい、ということになります。
つまり、それだけ「おうち割光セット」を利用している方が多いのです。
そして、「おうち割光セット」は家庭にブロードバンドサービスをつなぐということで、一度つければ早々変更することもありません。(一部定期的に変更する方もいます。参照はこちら
そうすると、割引期間が終わればその分確実に利益回収がみこめ、その収入が先行投資をおいこす時点が来年度になる、という見込みなのです。

ソフトバンク光とIoTの時代 まとめ

今回はソフトバンク光、というよりソフトバンクの話をさせていただきました。
これが、ソフトバンク光がいかに将来性があるか、という根拠です。
ソフトバンク光ユーザーがこの2年間で430万世帯と急激に増えています。これらは「おうち割光セット」という先行投資のおかげであり、かつ確実に収益を回収できるうえに解約率も減っているため、ソフトバンク光は今後も万全の状態と言えるでしょう。
孫氏の指し示す方向に着実に歩んでいるソフトバンクとその主幹であるソフトバンク光は今後も着実に成長していくことでしょう。

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