ソフトバンク光の接続機器はモデムじゃなくてONU!役割は似ているけど別物なんです

ソフトバンク光の接続機器はモデムじゃなくてONU!役割は似ているけど別物です

ソフトバンク光を契約すると自宅に工事業者が来て機器を設置してインターネットが開通します。

この工事で設置する”黒い箱”は光回線でインターネットをするために必ず必要な機器です。
黒い箱の正体をモデムだと思っている人、結構多いのでは無いでしょうか?

いいえ、役割は似ていますが光回線で使われるのはモデムではなくONU(オーエヌユー)という機器なんです。

この記事ではインターネット接続機器のモデムとONUについてそれぞれの役割や違い、またONUと見た目がよく似ているルーターについて解説をしていきます。

今までモデムだと思っていた方は、この記事を読んでONUの名前だけでも覚えてくださいね。

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目次

モデムとは?

モデムはデジタル信号とアナログ信号を相互に変換する機器です。

いわゆる「変換器」ということですね。

モデムはアナログ信号とデジタル信号の変換器

モデムの役割

インターネットに接続するADSLなどの電話回線はアナログ信号です。
しかし、パソコンなどで扱うデータはデジタル信号なので、そのままではデータのやり取りをすることが出来ません。

そこでモデムの登場です!

モデムをアナログ回線とデジタル回線の間に設置することによって信号を相互に変換してくれるため、初めてインターネット通信が可能になります。

モデムは電話回線を使ってインターネットをしていた頃に、アナログ信号とデジタル信号を接続する機器として欠かせない存在でした。

豆知識:ISDN回線時代の変換器はターミナルアダプタ

ADSL回線はこのモデムという機器が必須ですが、ISDNの頃はどうだったんでしょうか?

ISDN回線の場合はターミナルアダプタと呼ばれる機器が設置されていました。

この「ターミナルアダプタ」の役割はモデムとほぼ同じです。
名前が違うだけだと思ってください。

ONU(回線終端装置)とは?

ONUはOptical Netowork Unitの頭文字をとったもので、日本語に訳すと光回線終端装置となります。
このONUをモデムと言う方も多々いらっしゃいますが、モデムとONUは別の物です

ONUは光信号とデジタル信号を相互に変換する機器です。

光回線でインターネットをする場合このONUの設置が必須です。
光回線の工事の時に工事業者が持ってきて設置していきます。

ONUは光信号とデジタル信号の変換器

ONUの役割

ADSLは電話回線を使用してデータを送信していましたが、ソフトバンク光などの光回線は光ファイバーケーブルを使用してデータを送信しています。
そのため高速でインターネットが楽しめるようになったわけです。

しかし、光ファイバーケーブルで送信されたデータはそのままではパソコンなどで扱うことが出来ません。

そこでONUの登場です!

ONUを光回線とデジタル回線の間に設置することによって信号を相互に変換し、インターネット通信を可能にします。

ONUは黒い四角い箱型をしているものがほとんどです。

表側には「認証」「LINE」「光回線」「電源」などのランプがあり、裏側にはパソコンなどに有線接続するためのLANポートがあります。

モデムとONUの違い

モデムとONUは同じような役割を持っていることが分かりましたね。

モデムもONUも役割は信号を変換することです。

ではこのモデムとONUは名前が違うだけで同じものなのでしょうか?
違いはあるんでしょうか?

いいえ、やっぱり別物です。

モデムとONUの大きな違いは、変換するものが違うということです。

モデムアナログ信号⇔デジタル信号
ONU光信号⇔デシタル信号

今現在、モデムを使用するケースはADSLなどのアナログ回線を利用するか、CATV(ケーブルテレビ)を利用している時にほぼ限られます。

ただ、例外もあります。

なんと光回線なのにモデムを設置するケースがあるんです!

光回線でモデムを使用するケース

光回線の設備が導入されているマンションなどの集合住宅の場合、光回線がVDSL方式という配線方式になっていることがあります。

VDSL方式では、建物内の共用部分(MDF、配電盤など)に設置されたONUから、各部屋の宅内装置までをアナログ電話のモジュラーケーブルで繋ぎます。

そのため、インターネットを使う時にはアナログ信号とデジタル信号を変換する必要があるんですね。
この時にVDSLモデム(VDSL宅内装置)を使用することになります。

まったく紛らわしいですよね。

こういう状況もあり、役割が似ているモデムとONUを同じ機器と認識してしまう方が非常に多いと考えられます。

同じと思っている方がいたら教えてあげてくださいね。

ルーターとは?

モデムとONUの違いを説明してきましたが、同じようにインターネット接続関係でルーターという機器もあります。

ルーターとはどういった機器なんでしょう?

モデムもONUも信号を変換する装置ですが、これらの装置にはパソコン1台のみしか繋ぐことができません。
つまり1台しかインターネットが出来ないんです。
ましてやWi-Fiの機能もありません。

今の時代、パソコン・スマホ・タブレット、更に家電などでもネットを使用するのが当たり前の世の中になってますよね。
1台しかインターネットが出来ないモデムやONUだけでは到底対応できるはずもありません。

そんな時に必要になるのがルーターです。

ルーターは複数の端末をネットに繋げる役割を持った装置です。

インターネット上のデータを複数の端末に中継する際、どのルートから転送するかを指示する役割を持っています。
だからルーターって名前が付いているんですね。

ルーターはメーカーによって色々なデザインの物がありますが、基本的にはONUと似ています。
まったく紛らわしいですね・・・。

だいたい裏側にLANポートとWANポートがあります。

LANポートはパソコンなどの端末へ、WANポートはモデムやONUへ接続します。

むかしむかし・・ADSLが普及し始めた頃は、ルーターと言えばLANケーブルを繋ぐポートがあるだけでした。
有線接続しかできないルーターしか無かったんですが、今は無線接続、いわゆるWi-Fiの機能を搭載したルーターが主流となっています。

今の時代は有線も無線も使えるルーターが普通なんです!

若い世代の方は、ルーター=Wi-Fiだと思っている人が多いと思いますが、昔は違ったんですよ・・・。

さらに現在はモデムまたはONUとルーターの両方の機能を搭載した一体型の製品も登場しています。
ルーター機能内蔵モデムやルーター機能内蔵ONUがあれば、複数台の端末を使うためにルーターをレンタルしたり、購入する必要はなくなりますね。

いやーすごい時代になりました・・。

ルーターとハブの違い

インターネット接続機器に、ハブ(スイッチングハブ)と呼ばれる機器があるのをご存知ですか?

複数台パソコンを接続したことがある方ならご存知かもしれません。

ルーターとハブの違いがイマイチはっきり分からない方も多いと思います。

ハブとは、有線で複数台の端末に接続する機器です

スイッチングハブ
スイッチングハブ

しかし!!

ハブはただ単にLAN配線を分岐して繋げる端末を増やすだけの機器です。

たとえば、電源のコンセントの数が足りないときに使うテーブルタッップみたいなものなんです。

ルーターとの大きな違いは、複数の端末を同時に繋いでインターネットに接続するための機能が無いことです。

ルーターを介さずハブをモデムやONUに直接繋いでも複数の端末で同時にインターネットを利用することはできません。

しかし、ルーターにハブを繋げば、同時にインターネットに接続できる端末の数を増やすことができます。

ですので、ルーターを使用してたけど、LANケーブルの差込口が足りなくなったなーとなった時に接続する機器なんですね。

ルーターを用意する前にハブだけ用意しても使えないということですね。

まとめ

ソフトバンク光で使用するインターネットの接続機器「モデム」「ONU」「ルーター」「ハブ」についてご説明してきました。

インターネット接続機器にはそれぞれの役割があります。

それぞれの名称と役割を理解すれば、インターネット接続の設置や設定などもサポート要らずで出来るようになりますよ。

今回の記事での重要ポイントを4つにまとめます。

  1. モデムはアナログ信号とデジタル信号の変換器⇒ADSLなど
  2. ONUは光信号とデジタル信号の変換器⇒光回線
  3. ルーターは複数の端末に接続する機器
  4. ハブはLANケーブルの分配器

ソフトバンク光を新規で申し込み予定の方はぜひ覚えておきましょう。

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